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アリストテレスによる書き物は元々は550巻

そのうち現存しているのはおよそ3分の1である。ほとんどが講義のためのノートあるいは自分用にしたためた研究ノートであり、公開を想定していなかったため簡潔な文体である。様々な経緯を経て、ロードス島のアンドロニコスの手に渡り、紀元前30年ころに整理編集された。それが現在『アリストテレス全集』と呼ばれているものである。したがって、我々に残されている記述はアリストテレスが意図したものと異なっていることが多々ありうる。

キケロ等の証言によれば、師プラトン同様、アリストテレスもいくつか対話編を書いたようであるがそれらは全て残存していない。

アリストテレスによれば、芸術創作活動の基本的原理は模倣(ミメーシス)である。文学は言語を用いての模倣であり、理想像の模倣が悲劇的成立には必要不可欠である。作品受容の目的は心情の浄化としてのカタルシスであり、悲劇の効果は急転(ペリペテイア)と人物再認(アナグノーリシス)との巧拙によるという。古典的作劇術の三一致の法則は彼の『詩学』にその根拠を求めている。

アリストテレスの師プラトンは、対話によって真実を追究していく弁証論を哲学の唯一の方法論としたが、アリストテレスは経験的事象を元に演繹的に真実を導き出す分析論を重視した。このような手法は論理学として、三段論法などの形で体系化された。

アリストテレスの死後、彼の論理学の成果は『オルガノン』 (Organon) 6巻として集大成され、これを元に中世の学徒が論理学の研究を行った。
アリストテレスによる自然科学に関する論述は天文学、気象学、動物学、植物学など多岐にわたる。

プラトンはイデアこそが真の実在(実在形相説)であるとしたが、アリストテレスは感覚で捉えることができ、形相が質料と不可分に結びついた個物が基本的な実在(個物形相説)であるとした。さまざまな物体の特性を決定づけているのは「温」と「冷」、「乾」と「湿」の対立する性質の組み合わせであり、これらの基礎には火・空気・水・土の四大元素を想定している。これはエンペドクレスの4元素論を基礎としているが、より現実、感覚に根ざしたものとなっている。
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アリストテレスの宇宙論は、同心円状の階層構造として論じられている。世界の中心に地球があり、その外側に月、水星、金星、太陽、その他の惑星などが、それぞれ各層を構成している。これらの天体は、前述の4元素とは異なる完全元素である第5元素「アイテール(エーテル)」からなる。そして、「アイテール」からなる故に、これらの天体は天球上を永遠に円運動をしているとした。さらに、最外層には「不動の動者」である世界全体の「第一動者」が存在し、すべての運動の究極の原因であるとした。

イブン・スィーナーら中世のイスラム哲学者・神学者やトマス・アクィナスら中世のキリスト教神学者は、この「第一動者」こそが「神」であるとした。

生物はすべて、希: ψυχη(プシューケー 和訳では霊魂とする)をもち、これによって無生物と区別されるとした。このときの、希: ψυχηは、生物の形相であり(『ペリ・プシューケース』第2巻第1章)、栄養摂取能力、感覚能力、運動能力、思考能力によって規定される(『ペリ・プシューケース』第2巻第2章)。また、感覚と運動能力をもつものを動物、もたないものを植物と2分する生物の分類法を提示している(ただし、『動物誌』第6巻第1章では、植物と動物の中間にいるような生物を示唆している)。

さらに、人間は理性(作用する理性(ヌース・ポイエーティコン)、受動理性(ヌース・パテーティコン))をもつことで他の動物とは区別される、としている。

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2009年05月29日 12:01に投稿されたエントリーのページです。

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