ビッグクランチ理論は時間対称的な宇宙の一生を提示する。ビッグバンによって宇宙の膨張は開始したが、この理論では、膨張を停止させ、収縮に転じさせるのに十分な質量が宇宙に存在すると仮定している。
この収縮による結果、何が起こるかは明確でない。宇宙にある全ての物質と時空は無次元の特異点に収束するという単純な推測もありうるが、このようなスケールでは、一般相対性理論で無視されている量子力学的効果を理論にとり入れる必要がある。「振動宇宙」として、再び宇宙が膨張に転じるかもしれないと考える科学者もいる。
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十分に進歩した宇宙文明ならば、有限のエネルギーを用いることで、無限の時間にわたり存続する方法を見出すかもしれないと考えている物理学者もいる。低温死を迎えつつある宇宙でも、活動や思考の速度を徐々に落とし、半ば冬眠状態でいることで、文明が永遠に存続できるというのである。例えば、1億年に1クロックの情報処理しかしないとしても、永遠に宇宙が存続するのであれば、無限の主観時間を取り出すことができる(ダイソンの「永遠の知性」)。
ビッグクランチの渦中にある文明にとっては逆の方法もありえる。ビッグクランチから膨大なエネルギーを取り出し、終末が近づく以上に、生命活動をクロックアップし、有限の残り時間から無限の主観時間を取り出すのである(フランク・ティプラーの「オメガポイント」)。